Philipe Johnson 追悼

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1月25日、建築家のPhilipe Johnsonが、Glass Houseで亡くなったそうです。享年98歳。

Philipe Johensonがどんな建築家だったかは、他の詳しいサイトにお任せして、私個人にとっては、学生時代に初めてPhilipe JohnsonのGlass Houseや、彼が紹介したMies Van Der RoheのHaus ResorやBarcelona Pavillionを知ったときの衝撃は忘れられません。これがモダニズムなんだ・・・と当時痺れました。

今は、私が学生の頃とは随分時代が変化していますが、今、第一線で活躍中の建築家も学生の頃にそういうモダニズムを勉強してきているはずです。でも今活躍している建築家が作る建築から顧みると、モダニズムもすっかり古典の領域になっている気がします。Philipe Jhoneson自身は、Glass Houseの時代で足踏みせず、時代の変化を捉えた建築を生涯創っていたのですが、彼の死によって、私の中では、なんだか20世紀的建築に幕が下りたような印象を受けました。

ところで、彼は享年98歳ですが、有名建築家には長生きが多い気がします。自分の思うような建築が実現されるから、精神衛生上よくて、長生きする傾向があるんじゃないか、というような文章をどこかで読んだのですが、あながち間違っていないのではないかと思います。「自分の思うような建築をつくれる社会的地位」を獲得するまでにいたる建築家はやっぱりすごいですし、そういう状況下で「自分の理想とする建築を実際に設計する力量がある」から、すごい建築家なんですよね。

そうすると、私が何歳まで生きれるかは、いい仕事がどれだけできるかにかかってるのですね。う~ん。取り合えず長生きできるよう健康に注意するようにしようっと。(すごい建築家→長生き は 真としても、長生き→すごい建築家 は 真ではないって!)

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コメント(3)

はじめまして、designfor.jpのすぎやまです。

確かに有名建築家は長生きしているような気がします。
上に行く人々は結構ポジティブな人が多いですよね。本当にポジティブだと過去のことで思い悩むことがないので、それも長生きに関係していると思います。要するに、前向きになれ、ということかなぁと。

最後に、blogpeopleに追加ありがとうございます。
designfor.jpの方でも追加しました。

すぎやまさん、コメントおよびblogpeople追加をありがとうございます。
designforを少し拝見たのですが、非常に興味あるエントリが多いのでまた遊びに行かせてくださいね。
実務をやっていて以前から違和感あったのですが、公共物件にしろ、なんにしろ、設計時において「バリアフリー」対策として挙げられているのは「車椅子」と「視覚障害者」に対する配慮ばかりで、もちろんそれも必要なんですけど、もっといろいろなコンディションの人がいるのに、お役所の基準クリアして「うちはバリアフリーです」というのはちょっとどうかな、と思っているんです。
聴覚障害についても、だれでも老人になったら耳が聞こえづらくなることを考えてももっと、配慮しようという動きが無いのはなんでかな。。と。
実際のところは、配慮しようと思っても、どんなふうに空間を捉えているかとか分からないと、想像もできないので、皆(自分も含めて)考えが及ばないのではないでしょうか。
designforさんのサイトで、自分とはまた違った空間の捉え方をされる文章を読んで、参考になりますし、自分と違う感じ方を知るっていうのは、新しい発見もあって、楽しいです。南寺に行かれたらレポートたのしみにしています!

そうですね。聴覚障害についての配慮がないのは、意見を発する人がいないからというのもあると思うんです。
というのも、ユニバーサルデザインについての委員会(交通建設省)の資料を見せていただいたことがあります。委員会メンバーの名前を見てみると、聴覚障害について研究をしたことがあるはずの先生の名前がありました。にも関わらず、資料の中では聴覚障害については何も追及されていませんでした。僕が発していけばいいと思い、修行に励んでいます。

僕のサイトがお役に立てれば嬉しいです。
また遊びにきてください!

P.S. 南寺は春休みに行こうと思っています。

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