自宅の傍でホタル

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夙川沿いの集合住宅に引っ越してきて9ヶ月。川がこんなに日々の生活にうるおいを与えてくれるとは、思っていませんでした。最近は、なんと、ホタルが見れるのです。

旦那が教えに行っている大学に、ホタルを研究している先生がいるそうで、どうやら自宅のすぐ近く辺りがホタルスポットらしい、と聞いてきました。驚いて一昨日8時ごろ見に行くと、少しですが、いました!阪急神戸線から単線乗り換えしないといけない少々不便な場所ですが、駅から徒歩7分、そんなに山奥に引っ越したつもりは無いですし、まさかホタルが見れるとは!

その先生の書いた文章を読んでみますと、ホタルに必要な水質は、それほど綺麗なものでなくていいようです。むしろ、餌となるカワニナが住めるだけの安定した流れと、カワニナの餌となる藻が必要なので、学術的には「少し汚れた水」に分類された水質であること、ホタルの幼虫は土の中でさなぎになるので、周辺に土があること、などが条件のようです。とっても綺麗な水じゃないと住めないのかと思っていましたが違うのですね。

そうは言っても、引越し前に住んでいた、堺の大和川とは、文字通り雲泥の差の水質です。一応昔に比べると水質が改善しているとされる大和川ですが、夏には近くを通りたくない匂いがします。夙川と何が違うか考えてみると、水質以外に、川の整備の仕方です。夙川は、うまく整備されていて、人々が、水面に近く作られた川岸を散歩できたり、途中で向こう岸に渡れるように飛び石があったり、可能なところは水面まで段状にしてより親水性が高められている、使われている材料がコンクリートでなく、極力自然石にしてある、など、長い時間を掛けて、西宮市と周辺の市民が努力をしてこられたことが、見て取れます。京都の鴨川も親水性が高いと思いましたが、夙川はもう少し川の規模も小さく、身近に感じられます。

夙川沿いに住んでみて、優秀な土木デザインがなされている場所は、こんなにも人々の生活に影響を与えるのだな、とつくづく思いました。毎日、犬を連れて散歩する人、キャッチボールする親子、走り回る子供達、魚釣りをしている親子連れ、保育所の園児達のお散歩、種々の野鳥を眺める人達・・・。桜の時期以外も、日々それぞれの楽しみを見つけている人々が一杯の夙川です。

ホタルは夜の温度が20度くらいがいいみたいで、まだまだこれからが本番だそうです。

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