ブックレビュー「アイデア・ブック スウェーデン式」

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アイデア・ブック スウェーデン式

仕事帰りにふらっと入った本屋で、何気なく手にとったこの本。ビジネス書の、いわゆる成功ハウツー本の間に平積みしてあって、その手の本は、なんか胡散臭く感じるし、第一デザインが好きでなくて、私はめったに買わないのだけど、この本は、一見絵本風、スウェーデン式というタイトルのイメージに合うようなデザインにしてあって、なんとなく気になって数ページ読んだのですが、内容に惹かれて購入しました。

同い年である著者が、このような本を出して、大人気のセミナー講師であることにも感心しましたが、書いてある内容がとても説得力があるのと同時に、これから仕事を続けていく上で、私に非常に勇気を与えてくれそうなので、めったにないことですが、机の上に常に置いて、くじけそうになったらパラパラ読み返したい本だと思いました。

「アイデアは潰されやすい-決してめげないこと」・・・・そうなのですよね。自分のアイデアが、特に若い(相対的にです!)ということや女性ということもあって、まともにとりあって貰えないことの歯がゆさ。アイデアの未熟さを責められ、自分に自信が持てず、アイデアを口にするのが怖くなる。でもこの本は、皆がそう感じていること、それでもめげずに、アイデアを出し続けることの大切さを教えてくれます。「人に何と思われようとそのアイデアのために戦ってください。最悪の事態を招いたとしても、それで何が起きると言うのですか。」・・・・実際は何かが起きると思うから、一歩踏み出せないのですけどね。。

「失敗するほどいいー勇気と大胆さが必要」『私は何ヶ月も何年も考える。100回中99回は間違えるが、100回中1回は私が正しい(アインシュタイン)』・・・・アインシュタインでさえ、100回中99回は間違えるんだ、自分が間違えて当たり前。アインシュタインは、間違えた99回に対して受けた非難や誹謗中傷にもめげずに、アイデアを出し続けたのがすごいのですね。一番怖いのは、間違えるのを怖がったり、人からの非難をさけようと、アイデアを出さなくなることなのですね。

特に建築の世界はまだまだ体質が古く、若造や女性に何か言われるのを嫌う人は多いし、古くから続いているやり方を変えたり、新しいアイデアを実行するのにはエネルギーが要る業界だと思うのです。でも、恐れずにアイデアを出し続けなくちゃ、いいアイデアを出せるようにならない。このことは、いつも思い出すようにしよう。

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