阿部篤志さんのLive

いやぁ、驚きました。すごく良かったです。まず作曲される曲が素敵です。コード進行がすごく素敵。メロディラインも素敵。あんな複雑な曲を電車で作曲されるってどういうこと？頭の中で自由自在に音が鳴らせて、イメージ通りの音が探せるのでしょうね。それから、いろんな曲の、アレンジが見事です。演奏も、もちろん、良かったです。しかも２０代だそうです。独学だそうです。すごすぎです。こんな上手な人が東京にはごろごろいてはるんやろか・・・。

「Jazzは難しいと思われる方が多いので、分かりやすく、いろんなリズムを取り入れています」とおっしゃっていましたが、その取り入れ方やアレンジが、ものすごく難しく、私にはけっして分かりやすくないです・・・。共演者のご苦労がしのばれます。でも聞く分には楽しいです。

日本の曲を取り入れたり、津軽三味線のイメージを取り入れたり、面白い試みもされています。「日本人はどうしても西洋の音楽の真似をするので、日本人にしかできないことをやってみようと思いました。」とおっしゃっていまして、すごく理解できますし、できている曲もとってもレベルが高い曲です。でも私の好みとしては、日本らしさをとくに意識していない曲のほうがいいです。アーティストの、その人らしさの中に、他の国の人から見ると、日本らしさが自然と出ているのでは、と思っていて、選ぶ曲やアレンジの仕方にすでにアーティストの過ごしてきた環境が出てくるので、あまり意識しなくても良いように思うのですけど、どうでしょう？いや、単なる好みです。すみません。

ドラムの小林さんとは東京で一緒に活動されているようですが、ベースの大森さんは、今回のライブで初共演？でしょうか、あんな難しい曲を、前日の音合わせだけでできてしまうなんて、プロだから、と言えばそれまでですけど、なんでそんな事ができるのか、理解できません。。。かっこよかったです。ドラムの小林さんも３０代だそうです。いろんなジャンルのリズムも自由自在、日本のミュージシャン、すごいですね～。

すごい人達の演奏を見ると、自分の練習にも熱が入るのでは、と思うでしょう？逆です。。全然進歩しない自分にむなしくなってしまう。本当に上達する人っていうのは、むなしくなんてならなくて、淡々と、ただひたすら練習を積み重ねてるんでしょうね 。そこが違いなんでしょうね。

会場のFlamingo the Arushaも良かったです。あんな場所にあんなライブハウスがあるなんて知りませんでした。人数もかなり入りますし、舞台まわりもゆったりしています。天井がかなり高く、音響も、インテリアから想像するような、キンキンした音ではなくて、きちんと調整されていました。生音には向かないかもしれませんが。なんといっても、食事が、結構おいしいのがよかったです。Live Houseの食事って普通はほとんど期待できないので。

阿部さんのライブ、夏の野外ライブで聞いてみたいです。１５日のお客さんはなぜか結構固かったですが、野外ライブだと絶対盛り上がると思いますし、踊りだす人も一杯いると思います。え？私じゃないか、って？