ゴーログさんのところで、電車の中で化粧をする女について書かれていました。ゴーログさんは、そういう女性をみると、「目のやり場に困る」派だそうですが、別のブログを読まれて、「しかし、こうしたオジン的な発想は、「無力なマイノリティの戯言にすぎぬ」というのには、正直ビックリしました。世の中では、「人前で臆面もなくコンパクトを広げ、ファンデーションやアイシャドウ塗りたくり、まつげカールに没入する『電車女』が蔓延している」そうです。いやはやなんとも、私のように時代遅れのオジンは消え行くしかなさそうです。」と書かれています。しかし私はそうは思いません。
『電車女』は女性の一部でしょうし、多くの女性は人前でお化粧している『電車女』に不快感をもっていると思います。私は、ゴーログさんが引用されている山形浩生氏の、「なにが恥かは、社会や文化によってちがう。電車の中で化粧をする人は、いままでの日本社会とは恥の感覚はちがうけれど、でも恥はちゃんと知っている。電車にのっていった先で会う人たちの前だと、化粧してないと恥ずかしいと思うから化粧するわけだ。」という意見に賛成です。私なんかは、普段からずっとスッピンで、こっちは平気でも見ている人に不快な思いをさせているかもしれません。電車の中でお化粧をしている人達を見ると、私はその人達が恥ずかしくないのか不思議ですが、きっと彼女達にとっては、スッピンで平気で外出している私のほうが、不思議で、恥ずかしくないのか、と思っているのでしょう。
何を「恥」と思うか、というのは、山形浩生氏のいうように社会や文化によってちがうと思います。人前でお化粧をするのが恥ずかしいと思わないのは、それが恥ずかしいことだと思うように育てられなかった、そういう環境で過ごしてこなかったのだと思います。今日本では、お化粧、それもしっかりお化粧をすることにすごく力を入れた雑誌記事が多いですし、お化粧した顔が好きだ、という男性が多いことが、「人前でお化粧することより、スッピンでいることのほうが恥ずかしい」という文化を作っているのではないでしょうか。
少し前のオリンピックで、外国人が、日本人女性と韓国人女性の見分け方として、「化粧が濃く、歯並びが悪いのが日本人」といわれていた」という記事を読んだことがあります。最近は変わってきましたが（という私も歯列矯正中）、日本人は歯並びが悪いことをそれほど気にしてこなかったと思います。一時は八重歯が可愛いという風潮もありました。アメリカでは歯並びが悪いのは、育ちが悪いとか、かなり印象が悪いと聞きます。つまり、日本では、スッピンと歯並びが悪いのとでは、スッピンのほうが恥ずかしいと思う人が多いのでしょう。矯正にお金がかるということもありますが、お化粧品と歯並びと比べてお化粧品に興味のある人がかなり多いように思います。
電車の吊り広告で「アイシャドーをしない」というのがいい、というタイトルを見かけました。これから、ファッションもどうなるか分かりませんし、ひょっとして、あまり化粧をしないのがイケてる、という流行がくるかも（なさそうですが）しれません。今女性皆がスッピンを死ぬほど恥ずかしいと思っているとは思いません。スッピンも恥ずかしいけど、人前でお化粧するのはもっと恥ずかしい、という人も多いでしょう。ですから『満員電車の私の目の前にある日突然、今度はこの写真のように大勢で現れ、バックから下地クリームの入った白いチューブを取り出し、一斉に化粧を始めたらどうしようと本気で恐れている」と語る「カトラー」さん』と、それに共感するゴーログさん、それほどご心配は無用ではないでしょうか？
こんにちは。
化粧が良いかどうかは、自分にはわからないけど、奥さん曰く「はずかしい...」とのことですね（とは言え、うちの奥さんかなり薄化粧だし、すっぴんのほうがワシは好きなんですがね・・・）
自分がいやなのは匂いなんですよね・・・（まぁ化粧品の匂い以上に香水のほうが辛いけど）
ファンデーションひとつとっても、匂いは「ぴんきり」みたいで、この手の匂い元が近くにあると、頭痛をおこしちゃうんですよ。
ただ薄い/濃いの違いはあれど、「身嗜み」の意で考えれば女性の化粧は、女性としての意識を保つのにも一役買っているのかな？
って感じがしてます。
追伸：
すっぴん＝非女性的と言っているわけじゃないですよ（＾＾；；
mamoさん、今日は！思わぬ方からのコメント、ありがとうございます。私も匂いがダメなんです。香水も。特に食事時に近くにお化粧や香水の匂いがすると、泣きそうになります。
私は苦手だからほとんどお化粧しないだけで、スッピンをかっこいいと思っているわけではく、一般的な「身嗜み」を考えると、どうにかしないと、とも思うのですよね。でも苦手だし、旦那が幸か不幸か受け入れてくれているので、まあ、いいかあ、とほったらかしにしている状況です。。。はは。